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「国家像」の国会会議録まとめ

<安倍晋三 内閣総理大臣への質疑>

【2014年1月28日/衆/本会議】
◆質疑要旨(海江田 万里/民主党・無所属クラブ)
 うま年の今年、年男の安倍総理は、郷里の山口で、「障害を力強くひらりと越えていく駿馬のように」と述べた。しかし、最近の総理の路線は、立憲主義と平和主義を軽んじ、格差と貧困を放置しているように感じられ、駿馬ではなく、暴れ馬の感がする。
 総理が施政方針演説の冒頭で触れたネルソン・マンデラ元大統領(注1)は、平和主義に基づく差別の撤廃、格差と貧困の是正を目指したが、安倍総理の目指すところは相当に違いがあるのではないか。
 安倍総理は本当に、故マンデラ大統領とみずからの進む道は同じだと考えているのか。総理の言う障害とは何か。そして、障害を乗り越えた先の日本では、立憲主義と平和主義、格差と貧困はどうなるのか。

◆答弁要旨(安倍 晋三/内閣総理大臣)
 立憲主義と平和主義を軽んじ、格差と貧困を放置する人が、私も含めて、この会場に一人として存在するであろうか。存在するわけはない。立憲主義はもとより、平和主義を堅持し、そして貧困と格差のない社会を目指すべきは当然である。しかし、それは、単なる願望のまま終わってはならない。その実現のために、私たちは行動を起こさなければいけない。
 日本は少子高齢化の課題に直面している。成熟した日本が改革を進める、これは大いなる挑戦である。格差や貧困の問題は、一時しのぎの、現金をただばらまくだけでは解決しない。頑張れば報われる、失敗してでも何度でも挑戦できる、そして誰にでもチャンスが満ちあふれる社会をつくっていこうではないか。日本社会も、世界も、大きく変化している。戦後68年もの時代の変化を捉えて、日本が目指すべき国の形を私たちの憲法に取り込もうではないか。
 平和国家としての日本の歩みをこれからも守り続けていくために、世界の平和と安定に、これまで以上に責任を果たしていかなければならない。全ては国家国民のため、ともに建設的な議論を行いながら政治を大きく前に進めていくよう、改めてお願いをする次第である。

(注1)2014年1月24日の施政方針演説において、安倍総理は、「『何事も、達成するまでは、不可能に思えるものである』。ネルソン・マンデラ元大統領の偉大な足跡は、私たちを勇気付けてくれる。誰もが不可能だと諦めかけていたアパルトヘイトの撤廃をその不屈の精神で成し遂げた。不可能だと諦める心を打ち捨て、僅かでも可能性を信じて行動を起こす。一人一人が自信を持ってそれぞれの持ち場で頑張ることが、世の中を変える大きな力になると信じる」旨の発言をした。